葛西の歯医者なら中葛西歯科 
医院名:中葛西歯科 
住所:〒134-0083 江戸川区中葛西5-13-5 1F・2F
2023.11.10

【医師監修】ホワイトニングはしないほうがいいといわれる理由は?

ホワイトニングは白く美しい歯を手に入れるための方法として人気があります。しかし、いざ調べてみると「ホワイトニングはしないほうがいい」「危険だ」「後悔した」といったネガティブな情報を耳にして不安になっている方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ホワイトニングをしないほうがいいといわれている理由から、ホワイトニングのメリットまで幅広く解説しています。

ホワイトニングがおすすめできない人の特徴も詳しく紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

ホワイトニングで歯が白くなるメカニズム

そもそも、歯はどのようなメカニズムで白くなるのでしょうか。

ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素は、歯の表面の色素を分解する働きがあり、これにより歯の色が明るくなります。また、この成分にはエナメル質の構造を角状から球状に変化させることで光の乱反射を起こし、象牙質の色が透けるのを防ぐ効果(=マスキング効果)もあります。これによりさらに歯を白く見せることができるのです。

ホワイトニングはしないほうがいいといわれる理由

ホワイトニングをしたからといって歯が痛んだりもろくなったりすることはありません。それでもホワイトニングしないほうがいいといわれるのには、以下のような理由があります。

  • ホワイトニング剤でエナメル質が溶けると誤解されているから
  • 保険適用外のため費用がたかくなるから
  • 歯がしみやすくなるから
  • 歯肉が痛むことがあるから
  • 人工の歯は白くならないから
  • 定期的に施術を受ける必要があるから

    詳しく解説します。

    理由①ホワイトニング剤でエナメル質が溶けると誤解されているから

    歯を白くするためにホワイトニングでは、濃度が高い薬剤を使用します。そのため、歯が傷つくのではないかと勘違いしてしまう方もいるようです。

    しかし、薬剤が歯に深刻なダメージを与えることはありません。確かに施術直後は歯が思ったように白くはなりませんが、時間が経てば再度歯にカルシウムが沈着して綺麗な仕上がりになります。

    ホワイトニングによって、歯が痛むことはないので安心してください。

    理由②保険適用外のため費用が高くなるから

    ホワイトニングは保険が効かないため、費用が高額になりやすいです。使用される薬剤や医療器具の費用が高かったり、保険適用外の治療だったりするためです。

    ホームホワイトなら最低でも2.5万円、デュアルホワイトニングでは数十万円以上かかります。また、一定の効果を得るまで複数回施術を受ける必要もあります。

    保険が効かない分、高額になってしまうので注意してください。

    理由③歯がしみやすくなるから

    ホワイトニング後、冷たいものや熱いものがしみやすくなることがあります。

    これはホワイトニング剤の効果により外部の刺激が歯の内部の神経に直接影響を与えやすくなり、知覚過敏を引き起こしていることが原因です。

    痛みには個人差がありますが、多くの場合、数時間〜数日で緩和していきます。もし痛みが1週間以上続くようであれば歯科医師に相談しましょう。

    ホワイトニングと知覚過敏の関係については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

    関連記事:ホワイトニングで知覚過敏になる5つの原因!対処法や予防法を解説

    理由④歯肉が痛むことがあるから

    歯科医院でおこなうオフィスホワイトニングでは、歯以外にホワイトニング剤がつかないよう、あらかじめ歯茎や唇を保護してから施術をしています。しかし、稀にホワイトニング剤が歯肉に触れて薬剤焼け(ケミカルバーン)を引き起こすことがあります。この炎症も痛みをともなう場合がありますが、数日で自然に回復することがほとんどです。

    また、自宅でおこなうホームホワイトニングの場合はホワイトニング剤の濃度が低いため、基本的に炎症の心配はありません。ただし、ホワイトニング剤を使いすぎると、溢れた薬剤が歯肉に付いて痛みがでることも。決められた量を守り、薬剤が漏れた場合はすぐに拭き取りましょう。

    理由⑤人工の歯は白くならないから

    インプラントや詰め物、被せ物をしている歯にはホワイトニングの効果は得られません。また、フッ素でコーティングされた歯も薬剤が歯に浸透しないため、歯が白くなりにくいです。

    自然な状態の歯の色を白くしてから、漂白された歯の色と同じ人工の歯をつけるようにしましょう。

    そうすれば、ムラなく均一に白い歯に仕上がります。

    関連記事:差し歯の黄ばみはホワイトニングで白くできない!理由と対処法を解説

    理由⑥定期的に施術を受ける必要があるから

    ホワイトニングは一度受けたら終わりではありません。何度か施術を受けて徐々に色を白くしていく必要があります。

    ホームホワイトニングでは、薬剤があまり強くないため何度も繰り返しおこなう必要があります。また、歯科医院で受ける場合は薬剤が強いので比較的効果が確認しやすいですが、色素の濃い食材を食べてしまうとすぐに白さが失われてしまいます。

    そのため、歯の白さを保つためには定期的にホワイトニングを受ける必要があるでしょう。

    施術を受けるタイミングは歯科医院と相談すれば、最適な回数を提示してくれるためおすすめです。

    ホワイトニングをしないほうがいい人もいる

    体質や口腔内の状態により、ホワイトニングの施術自体がNGとされる場合や注意が必要な場合があります。以下に詳しく説明します。

    ホワイトニングができない人

    以下に当てはまる人は、ホワイトニングができません。

    • 妊娠中・授乳中の人
    • 無カタラーゼ症の人
    • 光線アレルギーの人
    • 18歳未満の人
    • 特に無カタラーゼ症の人のホワイトニングは絶対的禁忌とされているため、決しておこなわないでください。

    なお、光線アレルギーの人は光を使わないホームホワイトニングであれば可能です。

    ホワイトニングができない人については以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

    関連記事:【徹底解説】ホワイトニングができない人や効果がない人の特徴とは?

    ホワイトニングで注意が必要な人

    ホワイトニングが禁止されているわけではありませんが、避けたほうが良いケースもあります。以下に該当する方は、ホワイトニングを検討する前に特別な注意が必要です。

    • 虫歯・歯周病の人
    • 知覚過敏のある人
    • 嘔吐反射・呼吸器疾患のある人

    一つずつ解説していきます。

    虫歯・歯周病の人

    虫歯や歯周病を患っている人は、痛みや炎症を引き起こす可能性が高いです。ホワイトニングをする前に治療を優先しましょう。

    関連記事:虫歯があるとホワイトニングできない3つの理由!治療後の注意点も徹底解説

    知覚過敏のある人

    すでに​​知覚過敏を発症している人は、ホワイトニングの薬剤が患部にしみて痛みが出やすいです。

    そのため、先に知覚過敏を完治させることが望ましいでしょう。

    ただし、知覚過敏の人でもホワイトニング剤の濃度を下げることでホワイトニングができる場合もあるので、一度歯科医に相談してみてください。

    嘔吐反射・呼吸器疾患のある人

    嘔吐反射が強い人や呼吸器疾患を持つ人は、マウスピースを使用するホームホワイトニングで症状が誘発される可能性があります。

    また、呼吸器疾患のある人は、ホワイトニング時に発生する微量のガスによって喘息などの発作を引き起こすことがあります。

    これらの症状をお持ちの方は、事前に歯科医に相談しましょう。

    ホワイトニングで効果を感じにくい人

    以下のような人は、ホワイトニングをしても効果を十分に得られない可能性があります。

    • フッ素コーティングしている人
    • ホワイトスポットのある人
    • テトラサイクリン歯の人
    • 無髄歯や失活歯がある人
    • ​​詰め物や人工歯がある人

    詳しく見ていきましょう。

    フッ素コーティングしている人

    フッ素は歯を強化するために用いられますが、同時にその表面を保護することから、ホワイトニング剤が浸透しにくくなります。

    フッ素コーティングは、ホワイトニング後にするのがおすすめです。

    ホワイトスポットのある人

    ホワイトスポットとは歯にできる白い斑点のことです。ホワイトニングをおこなうと、このスポット部分がさらに白くなる恐れがあり、全体としての色の均一性が失われることがあります。

    ホワイトスポットがある場合は、ホワイトニング後に周りの歯の色に合わせて治療することをおすすめします。

    テトラサイクリン歯の人

    テトラサイクリン歯とは、テトラサイクリン系抗生物質により変色した歯のことを指します。この変色は歯の内部に起こるため、表面的なホワイトニングで効果を期待するのは難しいとされています。

    ただし、まったく効果がないわけではありません。変色の度合いによっては、ホワイトニングを繰り返すことで徐々に改善していくことが可能です。

    無髄歯や失活歯がある人

    歯の神経が存在しない無髄歯や神経が反応しない失活歯は、神経がないことで黒っぽくなることがあります。この変色は、通常のホワイトニングで白くすることはできません。

    失活歯を白くしたい場合は、ウォーキングブリーチという歯の内面からおこなうホワイトニングか、被せ物やラミネートベニアといった処置が必要です。

    詰め物や人工歯がある人

    ホワイトニング剤は、神経が生きている天然歯にのみ有効です。そのため、詰め物・被せ物・インプラントなど人工で作られた歯はホワイトニングで白くなりません。

    ホワイトニングはメリットが豊富

    もちろんホワイトニングには、デメリットだけでなくメリットも多く存在します。そこで今回は、以下4つのメリットについて解説していきます。

      1. 見た目の印象を変えられる
      2. 短期間で歯を白くできる
      3. セラミックに比べて安価
      4. 虫歯予防になる

      見た目の印象を変えられる

      歯の白さは、人との対面時に大きな影響を持つと言われています。きれいな白い歯は、清潔感や健康的なイメージを与え、相手に良い印象を持たせられるでしょう。

      また、歯が白くなることで、笑顔をさらに見せたくなるといった、自身の自信や自己評価が向上する効果もあります。

      短期間で歯を白くできる

      ホワイトニングは、短期間で効果を実感できることが最大のメリットといえます。

      オフィスホワイトニングであれば、1回の治療で数トーン歯の白さを向上できます。この即効性は、特別なイベント前など、短期間での効果を求める人におすすめです。

      また、適切なアフターケアをおこなうことで、ホワイトニングの効果を長期間維持することが可能となります。

      セラミックに比べて安価

      同じく歯を白くする治療法として挙げられるセラミックは、1本あたり十数万円と高額です。

      ホワイトニングが安価であるわけではありませんが、セラミックと比較すると初期投資は抑えられるでしょう。

      虫歯予防になる

      意外にも、ホワイトニングは虫歯の予防効果も期待できるといわれています。

      ホワイトニング後はフッ素を取り込みやすくなることから、歯の再石灰化を促進し、歯を強化する効果があります。この効果により、虫歯の発生リスクが低減できるのです。

      また、ホワイトニングをすると自身の歯に対するケア意識が高まります。この結果、日常のブラッシングやデンタルフロスの使用頻度が増え、口腔内の健康が向上するといった側面もあります。

      まとめ

      今回は「ホワイトニングはしないほうがいい」といわれている理由について解説しました。

      ホワイトニングは歯がしみやすくなるようなリスクはありますが、噂されているような危険性はありません。また、正しく治療を受ければ大きな効果を期待できます。

      ただし、口腔内の状況や体質によって避けた方がいい場合や思うように効果が得られない可能性もありますので、ホワイトニングを受けて問題ないか、事前に歯科医院で相談することをおすすめします。

      中葛西歯科では、主にオフィスホワイトニングと補助でホームホワイトニングを提供しています。「歯を白くしたい」「歯を見せることに自信を持ちたい」とお考えの方は、ぜひ中葛西歯科までご相談ください。

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