「保険の適用内で白い歯の治療を受けられるって聞いたけど、デメリットってあるのかな?」と気になっている方はいませんか。
保険適用の白い歯は、治療の跡が目立ちにくいため見た目を重視したい患者におすすめです。一方、保険適用の対象となる白い歯の治療方法にもデメリットが存在します。そこでこの記事では、以下の内容について解説しています。
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- 保険適用の白い歯の代表的な治療方法
- 保険適用される白い歯の治療のデメリット・メリット
- 歯の白さを長持ちさせるメンテナンス方法
この記事を最後まで読むことによって、白い歯の治療を受けてから後悔しなくなるだけでなく、白く綺麗な状態を長く保てるようになります。
保険適用の白い歯による治療を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
代表的な保険適用の白い歯の種類
代表的な保険適用の白い歯は以下の3つです。
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- コンポジットレジン
- 硬質レジン前装冠
- CAD/CAM冠
自身の口腔状況や治療する部位によって、それぞれ適切な治療方法が異なります。歯科医院と相談してから治療を受けましょう。
コンポジットレジン
コンポジットレジンは、歯の欠けや虫歯のときにおこなわれる保険適用の治療です。
レジン(歯科用プラスチック)とセラミック微粒子を混ぜた材料を歯に詰めて固めたり、専用のライトで照射して固めたりします。
自然な色合いを再現しやすく、治療も15分ほどと短時間で終了します。健康な歯を削る量も少ないので歯への負荷も小さく、費用は1本2,000円前後と安価です。
ただし、前歯や小さな虫歯の治療に適していますが、虫歯の進行状況によってはコンポジットレジンでは歯の修復ができません。
コンポジットレジンであれば前歯・奥歯関係なく保険が適用されるので、費用を抑えて白い材質の治療を受けたい方におすすめです。
硬質レジン前装冠
硬質レジン前装冠は金属でできた歯の模型に、レジン(歯科用プラスチック)を貼り付けた被せ物で、主に前歯を治療する方法です。
金属でできているため強度が高いだけでなく、表面は白いため治療の跡が目立ちません。特殊な器具も必要ないため、全国の歯科医院で治療を受けられます。コンポジットレジンよりも費用は高く1本8,000円程度です。
しかし、金属を使用しているため、金属アレルギーの方は治療を受けられません。時間とともに治療を受けた周囲の歯や歯ぐきが黒ずむこともあります。
また、歯の裏側はレジン(歯科用プラスチック)が貼られていないので、審美性をより気にされる方は別の治療方法を検討しましょう。
CAD/CAM冠
CAD/CAM冠は、コンピューター技術を活用して白い被せ物を作成する治療方法です。
患者の口腔内をスキャンして得たデータをもとに、レジン(歯科用プラスチック)とセラミックを混ぜた被せ物を作成します。費用は1本4,000〜6,000円程度になります。
一度スキャンをすればデータの保管がされ、何度でも被せ物を作り直すことができます。
懸念点としては、専用の機械を持っていて厚生労働省に届け出を提出している歯科医院でしか治療を受けられないことです。
診察を希望している歯科医院に通う前に、機械でのCAD/CAM冠の治療を受けられるか確認するようにしましょう。
関連記事:CAD/CAM冠は保険が適用される?メリット・デメリットについて解説
保険適用の白い歯のデメリット
保険適用のデメリットは以下の6つがあげられます。
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- ほかの素材よりも頑丈ではない
- 汚れがつく・変色する
- 欠損する・破損するリスクがある
- 被せ物・詰め物が外れることがある
- 審美性に限界がある
- 健康な歯にダメージを与える
保険適用される主な白い歯の治療方法に共通するデメリットを紹介するので、事前に把握し治療後に後悔しないようにしましょう。
ほかの素材よりも頑丈ではない
レジン(歯科用プラスチック)は、銀歯やセラミックに比べて強度が劣ってしまいます。レジン(歯科用プラスチック)は患者の口腔状況に合わせて加工しやすい素材だからです。
色も白いだけでなく天然の歯に近い光沢が備わっていて、食べ物を噛むのに必要な強度はありますが、セラミックや金属と比較して頑丈ではありません。
治療を受ける部位や噛み合わせの状況を考慮して治療方法を選択するようにしましょう。
汚れがつく・変色する
レジン(歯科用プラスチック)などの素材は、長期間の使用で汚れがついたり、変色したりする可能性があります。そのため、コーヒーや紅茶、ワインなどの飲み物を日常的に摂取することで。色素が沈着することがあるのです。
また、喫煙習慣があると、タールやニコチンによっても歯が汚れてしまうので注意が必要です。
被せ物は傷がつきやすく、歯の表面の溝に汚れ(プラーク)が付着してしまうと虫歯が再発するリスクもあります。
毎日の歯磨きに加え、定期的なクリーニングを受けることで変色を防ぎましょう。
欠損する・破損するリスクがある
レジン(歯科用プラスチック)は衝撃に弱く、無理に力が加わると欠けたり割れたりします。
硬い食べ物を頻繁に口にする方や無意識に歯ぎしりをする癖がある方には適さない治療方法です。
強い力が加わりやすい奥歯の場合、別の治療方法を受けられないか歯科医院と相談しましょう。
被せ物・詰め物が外れることがある
被せ物や詰め物は、接着力が低下し外れることがあります。治療の時点で被せ物や詰め物の噛み合わせが合わなかったり、経年劣化による接着剤の劣化が起こったりするからです。
一度外れた被せ物や詰め物は自分の手でつけてはいけません。雑菌がついていると健康な歯を病気にさせる可能性があります。
被せ物や詰め物が歪んでしまっていることが考えられるので、外れた被せ物や詰め物は保管して歯科医師で診察を受けてください。
審美性に限界がある
レジン(歯科用プラスチック)は白く光沢がありますが、残っている歯と完全に同じ色合いや透明感を再現するのは難しい場合があります。レジン(歯科用プラスチック)のカラーバリエーションは、セラミックと比較して少ないからです。
自費診療のセラミックであれば、患者の歯に適した色や光沢を選択でき、治療を受けてもより違和感のない仕上がりになります。しかし、保険適用の範囲では一人ひとりの歯に合わせた治療は難しいです。
治療を受ける前に、天然の歯と遜色ない治療を受けられない可能性があることは知っておきましょう。
健康な歯にダメージを与える
治療にあたって元の歯にダメージを与えてしまいます。
被せ物や詰め物を装着する際、強度を出すために健康な歯を削る必要があるからです。また、ある程度の面積を確保できないと外れてしまいます。
銀歯の場合、素材自体の強度が高いため削る量は少なくても問題ありません。虫歯の部分を中心に削るため、健康な歯への負荷が小さいです。
自分の健康な歯を失わない治療方法を選択するようにしましょう。
保険適用の白い歯にはメリットも多い
保険適用の白い歯のメリットは以下の5つです。
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- 数十万円も費用がかからない
- 治療の跡が目立ちにくい
- 人体への負担が少ない
- 金属による変色の心配がない
- 治療期間が短い
歯科技術の発展により費用を抑えて白い歯の治療を受けられるようになりました。保険が効く白い歯の治療方法をよく把握し、理想の歯を手に入れましょう。
数十万円も費用がかからない
保険適用の白い歯は、数千円から、高くても1万円程度です。
保険適用内の診療行為では1点10円で計算され、治療を受けた方の年齢や状態に応じて自己負担割合がかかり、費用が安くなるからです。
たとえば、自己負担割合3割の方がCAD/CAM冠(小臼歯/失活歯)2410点の治療を受けた場合、2,410×10×0.3=7,230円となります。
セラミック治療のような自費診療を受けると、1本あたり数万円から数十万円かかってしまいます。
そのため、治療の跡を目立ちにくくしたいけど費用をかけたくないのであれば、保険適用の白い歯がおすすめです。
治療の跡が目立ちにくい
保険適用の白い歯は、治療の跡が目立ちにくいです。金属を使用しないため、金属特有の光沢はなく、レジン(歯科用プラスチック)のほうが自然な見た目になります。
前歯など人の視線を集めやすい目立つ部分の治療に適しています。また、前歯の治療であればほとんどのケースで保険が適用され費用を抑えることができます。
治療後も口元の美しさを維持したい方におすすめです。
人体への負担が少ない
金属を使用しないため人体への悪影響の心配がありません。レジン(歯科用プラスチック)では金属が使用されていないため、人体への負荷が少ないです。
一方、金属アレルギーの方が金属を使用した治療を受けると、湿疹やかゆみ、蕁麻疹などを発症するリスクがあるからです。
自身の健康を考えたときに、安心して選べる治療方法といえるでしょう。
金属による変色の心配がない
白い歯の治療を選択していれば、金属による変色は起こりません。保険適用の白い歯は、金属を使用しないためです。
銀歯などの金属を使用した治療では、経年劣化により金属イオンが溶け出し周囲の歯や歯茎が黒ずむ「メタルタトゥー」が起きることがあります。
一方白い歯による治療を受ければ、口内の美しさを保つことが可能です。
関連記事:銀歯を白くしたいけど保険は適用される?3つの治療方法や費用を解説
治療期間が短い
保険適用の白い歯は、比較的短期間で治療が完了することが多いです。コンポジットレジンでは1本15分、ほかの治療でも1時間前後で終了します。
自費診療のセラミック治療では、型取りや調整をするため1〜2週間かかることがあります。そのため、何度も通院しなくてはなりません。
普段忙しい方やできるだけ早く治療を終えたい方は、保険適用の白い歯の治療を受けることをおすすめします。
保険の白い歯と自費の白い歯はどっちがいい?
白い歯の治療には、保険適用の治療だけでなく自費による治療も存在します。ここでは、自費の白い歯の特徴や保険と自費の違いについて解説していきます。
自費の白い歯の特徴
自費診療で提供される白い歯には、セラミックやジルコニアといった高品質な材料が使用されます。
これらの素材は、天然歯に近い透明感と色調を再現でき、審美性に優れているのが特徴です。また、耐久性が高く、長期間にわたり美しい状態を維持しやすいです。
ただあくまで自費による治療となるため、費用は高額になります。
【比較表】保険の白い歯と自費の白い歯の違い
保険の白い歯と自費の白い歯の違いを、表にまとめました。
項目 | 保険の白い歯 | 自費の白い歯 |
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素材 | コンポジットレジン、硬質レジン前装冠、CAD/CAM冠など | セラミック、ジルコニアなど |
審美性 | 天然歯に近い色だが、透明感や質感はやや劣る | 高い透明感と自然な色調で、天然歯に非常に近い |
耐久性 | 経年的に変色や摩耗が生じやすい | 変色しにくく、摩耗や破損にも強い |
適用範囲 | 前歯や小臼歯など、部位や症例に制限あり | ほぼ全ての歯に適用可能 |
費用 | 保険適用で安価 | 保険適用外で高額 |
それぞれの特徴を確認してみてください。
保険の白い歯と自費の白い歯はどちらを選ぶべきか
保険の白い歯と自費の白い歯のどちらを選ぶべきかは、重視するポイントによって異なります。ここでは、3つの要素からどちらを選ぶべきなのか解説します。
審美性で選ぶ場合
審美性を重視する場合、保険の白い歯は前歯や見える部分に適しています。保険適用の白い歯は、自然な歯の色に近い材料を使用するため、見た目にも配慮された治療法です。笑ったときや話したときに目立ちにくく、審美的に優れた結果を得られます。
ただし、長期間使用することで変色する可能性がある点には注意してください。とくに、プラスチック材料は経年変化によって変色しやすいです。定期的なメンテナンスや交換が必要となる可能性があることを覚えておきましょう。
長期的な審美性を維持したい場合は、自費治療のセラミックやジルコニアを検討するのも一つの案です。
耐久性で選ぶ場合
耐久性を重視する場合、保険の白い歯には限界があります。保険適用の白い歯の材料は、強度が金属に比べて低いため、奥歯のような強い咬合力がかかる部分には不向きです。
長期間使用すると欠けたり割れたりするリスクが高まるため、奥歯や大きな咬合力がかかる部分の治療では、自費治療のセラミックやジルコニアのような高強度の材料を使用することをおすすめします。
費用で選ぶ場合
費用面を考慮すると、保険の白い歯は経済的な選択肢です。健康保険が適用されるため、費用の負担が大幅に軽減されます。
通常、歯科治療は高額になることが多いですが、保険適用の場合は一部負担で済むため、経済的な理由で治療を躊躇することが少なくなります。
ただし、保険適用は主に前歯や見える部分に限定されており、奥歯や大きな咬合力がかかる部分には適用されない場合があります。場合によっては、治療の選択肢が制限されることがあるのを念頭に置いてください。
白い歯を長持ちさせる4つの方法
白い歯を長持ちさせる方法は以下の4つです。
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- 数十万円も費用がかからない
- 定期的に歯科検診を受ける
- 正しい口腔ケアをおこなう
- 食材・飲料に注意する
- 口内を潤す
正しい口腔ケアやメンテナンスを行わないと、白い歯を失ってしまいかねません。具体的な方法を解説するので参考にしてください。
定期的に歯科検診を受ける
保険適用の白い歯を維持するためには、定期的な歯科検診が欠かせません。
歯科医院でクリーニングを受ければ、日常の歯磨きでは落としきれない汚れや歯石を除去できます。歯の白さを維持したいのであれば、少なくとも2〜3ヶ月に一度の検診を受けるようにしましょう。
歯の表面の傷をなくし、ツルツルにすることで汚れや色素が付着するのを防げます。
正しい口腔ケアをおこなう
毎日の適切な口腔ケアが、保険適用の白い歯を維持する基本です。
具体的には、フッ素配合の歯磨き粉を使用して歯を磨くようにしましょう。デンタルフロスや歯間ブラシを使用すれば、歯ブラシだけでは取り除けない歯と歯の間の汚れを取り除くことができます。
過度な力で磨くと歯を傷つけるため、優しく丁寧に1本1本の歯を磨くようにするのが白さを保つコツです。歯科医院で正しいブラッシング方法を教わるのもおすすめです。
食材・飲料に注意する
日常的に色の濃い飲み物や食べ物の摂取を控えましょう。
たとえば、コーヒーや紅茶、ワインなどのポリフェノールやタンニンを含む飲料などがあげられます。カレーのような色素が強い食べ物やブルーベリーやブドウのようなアントシアニンを含む食材も、歯の着色の原因になります。
色素の濃い食事を口にしたあとは、すぐに歯磨きをすれば、色素の沈着を防げます。
口内を潤す
口内の湿度を一定に保つために、こまめに水分を摂取したりうがいをしたりしましょう。
口内が乾燥するとステイン(汚れ)が付着しやすい状態になってしまい、歯に色が沈着しやすくなってしまうからです。
また、唾液には歯の汚れを洗い流すだけでなく殺菌効果もあります。よく噛んで食事をする、キシリトール入りのガムを噛むことで菌の繁殖を防ぎ歯の白さを保てます。
水分補給やうがい、食べ物をよく噛む習慣を身につけ、歯の変色を予防しましょう。
まとめ
保険適用内で受けられる白い歯の治療には、経年劣化により変色したり強度が低いため欠損・破損したりするデメリットが存在します。
その一方、1本数千円ほどで審美性の高い治療を受けられ、治療の跡が目立ちにくいです。金銭的な負担を軽くして、白い歯を取り戻したい方に適した治療方法といえるでしょう。
白い歯を長く保つ習慣を身につけ、美しい口元を再度手に入れてください。
当院では、丁寧なカウンセリングで一人ひとりに合わせた審美治療をご提供しています。「歯を白くしたい」「被せ物や詰め物を相談したい」などお考えの方は、ぜひ中葛西歯科までお気軽にご相談ください。