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2024.02.27

保険の入れ歯で十分?自費の入れ歯との違いやメリット・デメリットを解説

これから入れ歯を作るという方は、保険と自費どちらの入れ歯にすべきか迷ってませんか?なかには「保険の入れ歯で十分」という意見を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。たしかに保険の入れ歯は費用を抑えて作ることができるため、わざわざ自費の入れ歯を作らなくてもいいのではと思いがちです。しかし、その意見だけを参考に保険の入れ歯を選ぶのはあまりおすすめしません。

この記事では、保険の入れ歯と自費の入れ歯それぞれのメリット・デメリットを解説します。ぜひ入れ歯選びの参考にしてください。

「保険の入れ歯で十分」は本当?

入れ歯には、以下のような役割があります。

    • 噛める・喋れる
    • 審美性を補う
    • 他の歯を守る
  • 保険の入れ歯はこれらの機能を「最低限」満たすことができます。もちろん、「噛める」の程度や見た目への感じ方は人それぞれです。そのため、「保険の入れ歯で十分だ」と満足されている方がいらっしゃるのも事実です。しかし、保険の入れ歯で叶えられるのはあくまで最低限の範囲であり、快適な生活を望むのであれば最良の選択とは言い切れません。

    これからご紹介する保険と自費の違いや、それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、自分に合った方法を選ぶことが重要です。

保険の入れ歯と自費の入れ歯の違い

保険の入れ歯と自費の入れ歯の違いを比較したものが以下です。

保険の入れ歯 自費の入れ歯
費用
安価
×
高額
種類 ×
なし

何種類かある
素材 ×
プラスチックのみ

シリコン、金属など自由に選択可
治療期間
比較的短い(2〜4週間)
×
やや長いやや長い(2〜3ヶ月間)
装着時の違和感 ×
ある

少ない
使用感 ×
ずれたり痛みが出る可能性がある

良い
審美性 ×
金属が目立つ

自然な見た目
耐久性 ×
低い

高い
修理
修理しやすい
×
修理が難しい場合がある

表からもわかるように、各項目でかなりの違いがあり、保険の入れ歯と自費の入れ歯それぞれで一長一短があります。

保険の入れ歯のメリット・デメリット

ここからは保険のいればの具体的なメリット・デメリットについて解説します。

保険入れ歯のメリット

保険の入れ歯のメリットは以下の2つです。

    • 費用が安い
    • 治療期間が短い

詳しく解説します。

費用が安い

保険の入れ歯はの最大のメリットは、費用を抑えられる点です。保険適用となり、負担するのは総費用の1割〜3割の範囲で済むため、大幅にコストを削減できます。費用相場については、部分入れ歯か総入れ歯かによっても変わりますが、おおよそ5,000〜15,000円とされています。

入れ歯を作るのが初めてでしっかり使えるか試したいという方におすすめです。

治療期間が比較的短い

自費の入れ歯の場合と比べて、治療期間が短いです。

部分入れ歯であれば2〜4週間、総入れ歯であれば4週間ほどで治療が完了します。

そのため、初めて入れ歯の治療を受ける方やなるべく早く治療を終えたい方は、保険の入れ歯を検討するのをおすすめします。

口の中を型取りして噛み合わせを調整してくれるので、よほど硬い食材を食べたり違和感を覚えたりしなければ、保険適用の入れ歯で十分でしょう。

保険入れ歯のデメリット

保険の入れ歯を作製する場合、デメリットについても理解しておく必要があります。

耐久性が劣る

保険の入れ歯で使われている素材はプラスチックのため、変色や破損、変形しやすいです。そのため、おおよそ2年程度で作り直しが必要になるのが一般的です。

しっかりと噛めない

保険の入れ歯は、硬いものを噛もうとすると入れ歯がずれてしまってしっかり噛めないこともしばしば。結果的に柔らかい食べ物の摂取が多くなり、栄養不足や糖尿病のリスクが増加します。また、保険の入れ歯は製作にかけられる時間に限りがあり、簡易的な型取りしかできないため、噛み合わせまで考慮できていないことが多いのも理由の一つです。

審美性が低い

部分入れ歯の固定に使われるクラスプ(歯に掛けるバネ状の部分)は金属素材しか使用できません。会話中に金属部分が見えれば、入れ歯をしていることはバレてしまいます。なるべく周りに気づかれたくないという方にとってはデメリットになるでしょう。

不衛生になりやすい

保険の入れ歯は口の中でずれてしまうことが多いため、食べ物のカスが内側に入り込んで不衛生になりやすいです。また、保険適用で使用されるプラスチックは作製途中で気泡ができやすく、そこに細菌が付着し繁殖することで臭いの原因にもなります。

周りの歯に負担をかける

保険の部分入れ歯の場合、スクラプという金属の留め具を他の歯に引っ掛けて固定します。噛むたびに引っ掛けた歯には負担がかかるため、歯の寿命が短くなる場合があります。

自費の入れ歯のメリット・デメリット

では、自費の入れ歯にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

自費入れ歯のメリット

自費の入れ歯のメリットは主に以下の3つがあります。

    • 硬いものが噛める
    • 目立ちにくい
    • 違和感が少ない

それぞれ解説します。

硬いものが噛める

自費の入れ歯は、安定感のある作りになっています。精密な型取りによりフィット感が高く、強く噛み締めても痛みが出にくいのも特徴です。

目立ちにくい

自費診療であれば、目立ちにくい入れ歯の作製が可能です。金属の代わりに歯肉の色と馴染むピンク色の樹脂が使用されるため、入れ歯であることがバレにくくなります。

違和感が少ない

保険診療の入れ歯の場合、プラスチック素材の強度の関係で内側部分は比較的厚く作る必要があります。

一方、自費の入れ歯は薄い金属床にすることで厚みをプラスチックの1/4にできるため、装着時の違和感が軽減され快適に過ごせます。

自費入れ歯のデメリット

自費入れ歯のデメリットとして挙げられるのは、以下の1つです。

保険の入れ歯よりも費用がかかる

自費の入れ歯の唯一のデメリットは、費用がかかるということです。保険適用外のため、全額自己負担になります。費用が高額になりますが、精度の高いオーダーメイドの入れ歯が作製できます。

見た目や機能性を求めるなら自費の入れ歯がおすすめ

ほかの人から入れ歯を使用しているのをバレたくない、保険適用の入れ歯だと違和感を覚えて使い心地が悪いと感じる方も多いでしょう。

もし最善の治療を求めるのであれば、自費の入れ歯をおすすめします。自費の入れ歯であれば、患者さんの口内の状況や噛み合わせに合わせて、よりフィットする入れ歯が作れます。

噛み合わせに違和感がなくなるだけでなく、料理の熱をしっかり伝え硬い食材も食べることができるので、食事を楽しむことが可能です。歯が抜けてしまった状態とほとんど変わらない、自然な仕上がりになるでしょう。

当院では、以下2種類の「目立たない入れ歯」による治療をご提供しています。

    • ノンクラスプデンチャー:金属のバネではなくピンク色の樹脂を使用
    • RPIクラスプデンチャー:比較的目立たなく、歯への負担が少ない入れ歯

患者の方お一人お一人に最適な治療プランをご提案させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

保険の入れ歯と自費の入れ歯、どちらを選ぶべきかは個人のニーズによって異なります。入れ歯を作るのが初めての方や費用を抑えたい方には保険の入れ歯、審美性や快適さを求める方には自費の入れ歯がおすすめです。大事なのは、メリットとデメリットを理解し、納得した上で選択をすることです。

当院では、丁寧なカウンセリングで一人ひとりに合わせた入れ歯をご提供しています。「自分に合う入れ歯が知りたい」「今の入れ歯が合わない」など、入れ歯に関するお悩みは中葛西歯科までお気軽にご相談ください。

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