「白い詰め物で虫歯の治療はできる?」「虫歯治療に使われる白い詰め物にはどんな種類がある?」と疑問に思ったことはありませんか?
虫歯の治療はさまざまな方法があり、種類によって費用やメリット・デメリットが大きく異なります。そこでこの記事では、以下の内容を解説しています。
-
- 虫歯治療で使用される4種類の白い詰め物の特徴・費用
- 虫歯治療で利用される4種類の白い詰め物のメリット・デメリット
- 虫歯治療の流れ
- 虫歯治療に関してのよくある3つの質問
最後まで読めば、虫歯になってしまったとしても高額な費用をかけずに自分にとってベストな治療方法を
選択することができます。これから虫歯の治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
虫歯治療で使用される4種類の白い詰め物の特徴・費用
虫歯の治療で使用される白い詰め物は以下の4種類があります。
-
- CAD/CAM冠・CAD/CAMインレー
- セラミック
- コンポジットレジン(CR)
- ブリッジ
それぞれの治療の特徴を事前に知っておくことで、治療後に「他の治療を受ければよかった」と後悔することを避けられます。ぜひ参考にしてください。
CAD/CAM冠・CAD/CAMインレー
CAD/CAMとは、専用の機械で歯型のデータをスキャンし保存することで、一人ひとりのお口の状態に合わせた歯科用の修復物を機械によって作成する治療方法です。
歯の表面に被せるタイプ(冠)と欠損した歯に詰めるタイプ(インレー)の2種類に分類されます。
コンピューターと機械によって自動で作成することができるため、スキルがない歯科技工士以外の人でも対応が可能です。
関連記事:CAD/CAM冠は保険が適用される?メリット・デメリットについて解説
CAD/CAMの費用(相場)
CAD/CAMの費用は、おおよそ以下の通りです。
CAD/CAMの種類 | 型取り(レントゲン費用) | 装着 |
---|---|---|
CAD/CAM冠 | 約4,500円 | 約6,000円 |
CAD/CAMインレー | 約3,000円 | 約4,000円 |
臼歯以外の全ての歯に保険が適用されるため、比較的リーズナブルな金額で治療を受けられます。
また、金属アレルギーの診断書があれば、臼歯の虫歯治療であったとしても保険の範囲内で治療を受けられるでしょう。
セラミック
セラミックとは、金属成分を含まない歯科用の白い陶器製の材質を用いた虫歯治療です。
食べ物による激しい温度変化や唾液・飲料など常に口腔内が湿っている状態だとしても、長期間の使用により劣化しにくいのが特徴といえます。
セラミックの費用(相場)
セラミックの費用は、おおよそ以下の表のようになります。
セラミックの種類 | 治療費(歯科医院・材質により変動) |
---|---|
被せ物(クラウン) | 約4〜12万円 |
インレー | 約3〜5万円 |
100%セラミックでできたタイプもあれば、歯科用のプラスチックとセラミックを混ぜたタイプの詰め物・被せ物もあります。
前者の場合、セラミックは保険が適用されないため治療費が高額になります。しかし、後者の混合タイプの場合、歯科用プラスチックには保険が適用されるため、その分少しだけ費用を押さえられるでしょう。
コンポジットレジン(CR)
コンポジットレジンとは、虫歯部分を除去した後にコンポジットレジン(歯科用プラスチック)を材料とした虫歯の治療方法です。
前歯などの目立ちやすい部分だとしても、白色の材料を使用すれば自然な仕上がりで治療することができます。また、極力歯を削らずに治療することができるため、歯にかかる負荷を減らせます。
治療の相場に関しては、保険が適用される治療方法であれば虫歯1本につき約1,500〜2,000円です。レントゲンなどの他の施術を追加すると、別途費用がかかるでしょう。
より審美性を求めるのであればダイレクトボンディングという治療方法もありますが、保険が適用されないため注意してください。
ブリッジ
ブリッジとは、失ってしまった歯の両隣に残っている歯を削って土台を作り、橋をかけるように人工歯を設置する治療方法です。
虫歯の進行後に歯を抜いたあとにおこなわれる施術の1つで、セラミックやCAD/CAMとは異なり、完全に人工歯に置き換わります。
治療の相場としては、保険が適用されるため約1〜3万円です。
前歯など人から視線を受けやすい部分では硬質レジン前装冠(白色の歯科用プラスチック)が、奥側の部分では金属製(銀歯)で虫歯治療を受けた場合、保険が適用されます。
保険が適用されるための条件が厳しいため、治療を受ける前に歯科医師の方に相談をするようにしましょう。
虫歯治療で利用される4種類の白い詰め物のメリット・デメリット
4種類の虫歯治療のメリット・デメリットについてそれぞれ解説します。
-
- CAD/CAM冠・CAD/CAMインレー
- セラミック
- コンポジットレジン(CR)
- ブリッジ
詳しく解説していきます。
CAD/CAM冠・CAD/CAMインレーのメリット・デメリット
CAD/CAM冠・CAD/CAMインレーのメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | ・自然な仕上がりになる ・違和感のない口元になる ・比較的コストがかからない ・金属を使用していない |
---|---|
デメリット | ・表面が汚れやすい ・色のバリエーションが少ない |
一度治療をすればセラミックと歯科用プラスチックと混ぜたものでも、最長5年ほどは持つでしょう。
コンポジットレジン(CR)のメリット・デメリット
コンポジットレジン(CR)のメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | ・金属を使用しないタイプもある ・治療の後が目立ちにくい ・虫歯による被害が大きい部分でも治療可能 |
---|---|
デメリット | ・既存の歯をたくさん削る必要がある ・保険が適用される条件が厳しい ・強度が低く、割れやすい ・既存の歯が虫歯や歯周病になる可能性がある |
歯を失ってしまうほど虫歯が進行しても、条件さえ満たせば1〜3万円ほどで治療の後を目立ちにくくできます。
白い詰め物でおこなう虫歯治療の流れ
虫歯を白い詰め物でおこなう場合の流れを紹介します。
治療を受けられる患者様の口腔状態や虫歯の進行次第で治療方法や来院の回数は異なりますが、おおむね以下の流れで治療が進みます。
-
- 歯科検査・診察
- 治療方法のすり合わせ
- 治療の実施(麻酔・虫歯の除去)
- 歯の修復作業(詰め物・被せ物)
- アフターケア
初期段階の虫歯であれば費用も時間もかからずに、当日治療が完了するケースも多いです。しかし、虫歯による被害が大きければ、何度か歯科医に通院する必要があるでしょう。
治療後は歯科医師の指導のもと、正しい歯磨き方法や定期的な歯科検診を受けることで、虫歯の再発を防ぎます。
【Q&A】詰め物でおこなう虫歯治療のよくある質問
ここからは、詰め物による虫歯治療を検討されている方からよくいただく質問とその回答をご紹介していきます。
詰め物が外れたらどうすればいいですか?
まず、詰め物が手元にある場合は、綺麗に洗って清潔な状態を保てるようにしてください。密閉できる袋やケースに入れ、紛失しないように注意しましょう。
そしてできるだけ早めに歯科医院を受診するようにしてください。
詰め物の絶対してはいけないNG行為はなんですか?
詰め物が外れたとしても自分で無理につけようとしないでください。
詰め物の形が変わってしまったり壊れてしまったりして、歯を傷つけてしまう可能性があります。また、消毒ができていない状態だと雑菌が入るリスクも考えられるでしょう。
必ず歯科医師の確認をしてもらってから、治療を受けてください。
詰め物が取れた時の正しい応急処置を教えて欲しいです。
詰め物が取れた歯に、負荷をかけないようにしましょう。
食べカスが入らないように柔らかい歯ブラシで歯磨きをして清潔に保つようにしてください。また、詰め物が取れてしまった方で食べ物を噛むのは控えるようにしましょう。
状況を歯科医師に説明し指示に従えば、歯への悪影響を避けられるはずです。
まとめ
この記事では、白い詰め物でおこなう虫歯治療の種類とメリット・デメリットについて解説してきました。
虫歯治療をした後でも、自然な歯の仕上がりを求める方が多いでしょう。歯の状態や口腔状況によっては保険を適用しながら、最善な治療を受けられるはずです。
それぞれの治療方法を深く理解したうえで、歯科医師に相談し後悔のない治療を受け、健康的な歯を手に入れてください。
当院では、患者様一人ひとりに合わせた虫歯治療をおこなっています。虫歯に関するお悩みは、中葛西歯科までお気軽にご相談ください。