ホワイトニングを検討中に、「ホワイトニングは歯に悪い」という噂を耳にしたことはありませんか?なかには「歯に悪いならホワイトニングはやめておこう」と治療を断念された方もいるかもしれません。
ですが、基本的にホワイトニングが歯に悪影響を与えることはありません。ホワイトニングへの悪いイメージを払拭していただくためにも、この記事では以下の内容を解説しています。
-
- ホワイトニングが歯に悪いといわれている6つの理由
- ホワイトニングを安全に進める方法4選
これからホワイトニングを検討されている方やホワイトニングに不安を感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。
正しくホワイトニングをすれば歯に悪いことはない
まず大前提として、ホワイトニングが歯に悪いということはありません。ホワイトニングは、薬剤によって歯を内側から白くする治療です。そのため、歯を傷つけることなく理想とする白さを手に入れられます。
そして、歯科医師からの指示を守り正しくホワイトニングを進められるのであれば、歯に悪いということは決してありません。
ホワイトニングが歯に悪いといわれている6つの理由
ではなぜ、「ホワイトニングが歯に悪い」といわれてしまうのでしょうか。考えられる理由として、以下の6つを解説していきます。
- 自己流や個人輸入品によるホワイトニングで歯がもろくなことがあるから
- 薬剤が歯にしみることがあるから
- 薬剤が歯茎に刺激を与えることがあるから
- 歯の色が元に戻ることがあるから
- 薬剤へ悪いイメージを持たれがちだから
- ホワイトニングをできない人がいるから
理由①自己流や個人輸入品によるホワイトニングで歯がもろくなことがあるから
自己流や個人輸入品によるホワイトニングをすると、歯がもろくなることがあります。オフィスホワイトニングやホームホワイトニングは歯を傷つけることはありませんが、自己流や個人輸入品によるホワイトニングの場合、歯を傷つけるリスクがあるためです。
「自己流ホワイトニング」のリスク
自己流のホワイトニングとしては、インターネット上で紹介されている「間違ったセルフホワイトニング」があげられます。
インターネット上の誤ったセルフホワイトニングは歯を傷つけるリスクがあるため、十分に注意してください。たとえば以下のような方法です。
-
- メラミンスポンジを使ったセルフホワイトニング
- 重曹を使ったセルフホワイトニング
歯を傷つけるリスクのあるホワイトニングは避けるようにしましょう。
「個人輸入品によるホワイトニング」のリスク
海外で購入したホワイトニング用品を持ち帰って使用するのも、歯を傷つけるリスクがあります。海外の製品には、何が含まれているのかわからなかったり、使用方法がわからないまま使うことで歯がもろくなったりする可能性が高いです。
海外で販売されているようなホワイトニング用品は、可能な限り使用しないようにしましょう。
理由②薬剤が歯にしみることがあるから
ホワイトニングの薬剤が歯にしみることで、時折、痛みや違和感を感じることがあります。
ホワイトニングの薬剤が歯の表面を保護している「ペリクル」を剥がすことで、歯内部の神経まで刺激が届いてしまうためです。
また、歯のひび割れや虫歯・歯周病がある場合、ホワイトニング薬剤の刺激によって知覚過敏が起こるリスクがあります。そのため、ホワイトニングを始める前に治療し完治させることが必要です。
ホワイトニングと知覚過敏の関係については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
ホワイトニングで知覚過敏になる5つの原因!対処法や予防法を解説
理由③薬剤が歯茎に刺激を与えることがあるから
ホワイトニングの薬剤が歯茎に触れると、刺激や炎症を引き起こす可能性があります。
歯科医院にておこなうオフィスホワイトニングでは、歯の表面を保護してから治療をおこなうため、薬剤が歯茎に触れる心配はありません。一方で、ホームホワイトニングの場合、薬剤の量が多すぎることで溢れてしまい、歯茎に触れるリスクがあります。
薬剤が歯に触れることで、歯茎が痛んだり、荒れたりする可能性があります。薬剤の使用量は適量を心がけ、取扱いには十分注意しましょう。
理由④歯の色が元に戻ることがあるから
ホワイトニング後、適切なケアを怠ると、歯の色が元に戻るリスクが存在します。特に、オフィスホワイトニングは即効性がある一方で、色戻りするリスクも高いです。治療後すぐに元の色に戻ることで、「治療前よりも黄色くなった」と感じてしまうことも。
ホワイトニング後は色の濃い食事は避け、毎日のブラッシングや定期的なメンテナンスを欠かさずおこなうようにしましょう。
理由⑤薬剤へ悪いイメージを持たれがちだから
ホワイトニングの薬剤に対して、悪いイメージを持たれることがあります。前述したように、ホワイトニングの薬剤によって痛みが出たり知覚過敏が起こったりすることが理由です。
ホワイトニングの薬剤には、以下のような成分が含まれています。
-
- 過酸化水素
- 過酸化尿素
- 酸化チタン
- チッ素
これらの成分は、正しい用法用量に従って使用すれば、歯に悪い影響を与えることはありません。不安を感じている場合は、カウンセリングで疑問点を解消しておくと良いです。
理由⑥ホワイトニングをできない人がいるから
口腔内の状態や健康状態によってはホワイトニングをできない人もいることから、「ホワイトニング=歯に悪い」というイメージを持たれることがあります。ですが、ホワイトニングができない人がいるのは、あくまで治療を安全に進めるためです。ホワイトニングができない条件に当てはまらない限り、安心してホワイトニングを進めていただけます。
ホワイトニングをできない人とは、たとえば以下のような人です。
-
- 18歳未満の人
- 虫歯や歯周病の人
- 妊娠中や授乳中の人
- 知覚過敏の人
- 歯にひびが入っている人
- 無カタラーゼ症の人
- 光線アレルギーの人
「ホワイトニングができない条件」について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
【徹底解説】ホワイトニングができない人や効果がない人の特徴とは?
ホワイトニングを安全に進めるポイント4選
ホワイトニングにおけるリスクを解消し、治療を安全に進めるためのポイントを以下の4つに分けて解説します。
- カウンセリングで不明点を解消する
- ホームホワイトニングで使う薬剤は適量にする
- ホワイトニング後の注意事項を把握する
- ホワイトニング後はメンテナンスを欠かさない
カウンセリングで不明点を解消する
カウンセリングを通じて不明点を解消することは、ホワイトニングの安全性を高める重要なステップです。
カウンセリングでは、ホワイトニングを希望される方の歯の状態・期待する効果・過去の歯科治療の履歴などが詳細に確認されます。これにより、1人1人に最適なホワイトニングの方法が提案され、懸念されるリスクを事前に解消することが可能です。
ホームホワイトニングで使う薬剤は適量にする
ホームホワイトニングで使用する薬剤の量は、必ず適量を守るようにしてください。
適量を超える薬剤の使用は、歯や歯茎に損傷を与える可能性があります。また、過度な薬剤使用は効果を高めるどころか、逆効果となることもあるため、絶対にやめましょう。
必ず、歯科医師の指示に従うようにしてください。
ホワイトニング後の注意事項を把握する
ホワイトニング後の注意事項を把握し実践することで、ホワイトニングによる効果を長持ちさせることができます。
ホワイトニング後は、歯が一時的に敏感な状態になっています。冷たい飲み物や硬い食べ物を避け、適切なオーラルケアを行うことで、痛みを抑えることができます。また、色の濃い食事は着色のリスクがあるため、できるだけ避けてください。
ホワイトニング後の食事については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
ホワイトニング後に色の濃い食事・飲み物はNG!飲食可能なものも紹介
ホワイトニング後はメンテナンスを欠かさない
ホワイトニング後のメンテナンスは、ホワイトニングの効果を持続させ、歯を健康に保つために不可欠です。ホワイトニングは、継続的なケアがなければ再び変色する可能性があります。
ホワイトニング後のメンテナンスとして、以下の3つをご紹介します。
- 自宅でできるセルフケア
- 歯のクリーニング
- 定期検診
メンテナンス①自宅でできるセルフケア
食事後は、できるだけ歯ブラシを欠かさないようにしましょう。また、歯磨き粉の種類にも注意が必要です。ホワイトニング後は、以下のような歯磨き粉を選ぶようにしてください。
-
- 研磨剤を使用していないもの
- フッ素が配合されたもの
- 知覚過敏用のもの
具体的にどんなものがいいか迷われる方は、歯科医師へ直接質問してみるのもおすすめです。
メンテナンス②歯のクリーニング
歯科医院での定期的なクリーニングは、ホワイトニングの効果を長持ちさせます。
歯科医院によるクリーニングは、自宅でのセルフケアでは取り除けない硬い歯垢や黄ばみを除去できるため、歯の白さを保つうえで重要です。
メンテナンス③定期検診
定期検診により、歯の健康状態を確認し、必要に応じて早期治療を受けることができます。初期の虫歯や歯周病を早期に発見し対処することで、歯の健康を長期間保つことが可能です。
まとめ
いかがでしょうか。「ホワイトニングは歯に悪い」といわれることもありますが、正しく治療を進めることで、理想とする歯の白さを手に入れられます。
そのためにも、カウンセリング時に不明点を解消したり、ホワイトニング後のメンテナンスを欠かさなかったりすることが重要です。
中葛西歯科では、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを提供しています。「歯を白くしたい」「歯を見せることに自信を持ちたい」とお考えの方は、ぜひ中葛西歯科までご相談ください。