ホワイトニングは、白い歯を手に入れるための人気の方法として多くの人々に選ばれています。しかし、ホワイトニングによって知覚過敏の症状が現れることも。
そこでこの記事では、以下の内容を解説しています。
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- ホワイトニングで知覚過敏になる5つの原因
- ホワイトニング後の知覚過敏が痛すぎる場合の対処法6選
- ホワイトニング後の知覚過敏による痛みの予防法3選
- ホワイトニングと知覚過敏の関係を徹底解説しているので、ホワイトニング中の方も、これからホワイトニングを受ける方も、ぜひ最後までご覧ください。
そもそも知覚過敏とは?
そもそも知覚過敏とは、冷たい・熱い・甘いなどの刺激が歯に直接当たると痛みを感じる現象を指します。
通常の歯はエナメル質に覆われているため、神経が剥き出しになることはなく刺激が与えられても痛みは発生しません。
しかし、エナメル質が薄くなるか歯茎が後退して歯の根が露出すると、歯の神経に近い象牙質が外部の刺激に晒されやすくなります。象牙質には象牙細管という細かい管状のものがあり、この管を通って刺激が神経に伝わることで痛んだりしみたりする仕組みです。
知覚過敏による痛みは虫歯と似ているため、自己判断ではなく医師に判断してもらうことが大切です。
ホワイトニングで歯がしみる原因は知覚過敏
ホワイトニング後に、「歯がしみる・痛い」などの症状が現れることがありますが、知覚過敏の一時的な症状の場合が多いです。
ホワイトニングで使用される薬剤は、歯の表面の汚れや色素を除去する効果がありますが、その過程で歯のエナメル質が薄くなる・剥がれることがあります。これによって象牙質が露出しやすくなり、冷たい・熱い・甘いものなどに反応して歯がしみる感じが生じることがあるんです。
ホワイトニングで知覚過敏になる5つの原因
では、ホワイトニング後に知覚過敏となる具体的な原因として、以下の5つを解説します。
- ホワイトニングの薬剤が高濃度
- 歯周病で歯肉が下がり歯の根が露出している
- 虫歯がある
- 歯が削れている
- 歯にひびが入っている
ホワイトニングの薬剤が高濃度
ホワイトニング薬剤の濃度が高すぎると、歯のエナメル質や象牙質へ過度に刺激が与えられ、歯の神経が外部の刺激に敏感になる可能性があります。
また、ホワイトニング薬剤によって歯のエナメル層が剥がれることで細かい刺激に敏感となり、知覚過敏が引き起こされることもあるんです。
歯周病で歯肉が下がり歯の根が露出している
ホワイトニングの際に歯周病が存在すると、ホワイトニング後に知覚過敏を発症するリスクが高まります。
歯周病は、歯肉の炎症や歯の根が部分的に露出している状態です。そのためホワイトニングをおこなうと、薬剤が歯の根の象牙質にある象牙細管を通して神経を直接刺激し、知覚過敏を引き起こす可能性が増加します。
虫歯がある
虫歯がある状態でホワイトニングをすると、知覚過敏を発症することが多いです。虫歯は、歯の表面を保護するエナメル質が溶けている状態のため、ホワイトニング薬剤が象牙質の象牙細管を通して神経を刺激することで、知覚過敏を発症します。
そのため、虫歯が存在する状態でホワイトニングをおこなうと、知覚過敏のリスクが特に高まります。
歯が削れている
日常生活で歯ぎしりや食いしばりが癖になっていると、歯の表面にあるエナメル質が削られ、象牙質が剥き出しになります。象牙質が剥き出しの状態でホワイトニングをすることで、象牙細管を通って神経まで刺激が届き、知覚過敏となります。
歯にひびが入っている
ひび割れた歯は、ホワイトニング薬剤の影響を強く受け、知覚過敏を引き起こす可能性がある。
歯に入ったひびは、薬剤や外部刺激が内部の象牙質に進入しやすくなるため、知覚過敏の原因となります。
歯にひびが入ると、ホワイトニング薬剤やその他の外部刺激が歯の内部に侵入しやすくなります。
ホワイトニング後の知覚過敏は24時間程度で治まる
では、ホワイトニング後の知覚過敏はどのくらいで治まるのでしょうか。ホワイトニングを受けた後の知覚過敏は短期間であり、24時間以内には軽減されるのが一般的です。
48時間経過しても痛みが引かない場合は、別の原因がある可能性も。歯が痛い・しみるような症状が持続する場合は、早めに歯科医へ相談することが重要です。
ホワイトニング後の知覚過敏が痛すぎる場合の対処法5選
ホワイトニング後の知覚過敏で強い痛みを感じる場合、有効な対処法が存在するんです。今回は、以下6つの対処法を紹介します。
- 知覚過敏用の歯磨き粉を使う
- ホワイトニング後1日〜2日は食事に注意する
- 市販の鎮痛剤を服用する
- 歯科医院でコーティングしてもらう
- マウスピースの装着時間を短くする(ホームホワイトニング)
知覚過敏用の歯磨き粉を使う
刺激を抑えられる知覚過敏用の歯磨き粉を使用することで、痛みを和らげられます。
またフッ素配合の歯磨き粉も、エナメル質の働きを強化し象牙質を保護する働きがあるためおすすめです。
ホワイトニング後1日〜2日は食事に注意する
ホワイトニング直後の歯は特に敏感なため、ホワイトニング後1日〜2日の食事は以下のような点に注意してください。
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- 冷たい飲食物や熱すぎる飲食物の摂取を控える
- 酸味の強い果物や飲み物を避ける
- 甘い飲食物や飲み物の摂取を控える
ホワイトニング後の食事については、以下の記事をあわせてご覧ください。
ホワイトニング後に色の濃い食事・飲み物はNG!飲食可能なものも紹介
市販の鎮痛剤を服用する
一時的な知覚過敏による痛みは、ロキソニンをはじめとした市販の鎮痛剤によって緩和されることがあります。日頃から服用している鎮痛剤があれば、その薬を服用するようにしてください。
ただし、痛みが長引く場合は知覚過敏が原因でないことも考えられます。早めに歯科医へ相談するようにしましょう。
歯科医院でコーティングしてもらう
歯科医院でのコーティングも、ホワイトニング後の知覚過敏に有効です。歯の表面がコーティングされれば象牙質が守られ、痛みの原因となる刺激を受けなくなります。
ただし、コーティングの効果を最大化するためには複数回の塗布をしなければなりません。
マウスピースの装着時間を短くする(ホームホワイトニング)
ホームホワイトニングの場合、マウスピースにホワイトニング剤を塗布して歯に当てる時間を短くすることで、歯への刺激を減少させられます。
推奨される装着時間で痛みが発生するようであれば、短めにしてみましょう。
ホワイトニング後の知覚過敏による痛みの予防法3選
ホワイトニングによる知覚過敏の痛みを和らげるために、事前にできることもあります。今回は、痛みの予防法として以下の3つをご紹介します。
- 虫歯や歯周病の治療を先に済ませておく
- ホワイトニング前から知覚過敏用の歯磨き粉を使う
- 薬剤の用法用量を守る(ホームホワイトニング)
虫歯や歯周病の治療を先に済ませておく
前述もしたように、虫歯や歯周病はホワイトニングによる知覚過敏の原因となりかねません。そのため、虫歯や歯周病の治療を先に完了してからホワイトニングを進めるようにしてください。
歯科医院でホワイトニングを進める予定の方は、虫歯や歯周病がないか事前に診てもらいましょう。
ホワイトニング前から知覚過敏用の歯磨き粉を使う
知覚過敏用の歯磨き粉は、ホワイトニング後だけでなくホワイトニング前から使用しておきましょう。
知覚過敏用の歯磨き粉をホワイトニング前から使用することで、歯の表面を強化し、ホワイトニング時の痛みを予防できます。
薬剤の用法用量を守る(ホームホワイトニング)
ホームホワイトニングの場合、指示された用法用量を守ることが重要です。過剰な量の薬剤を使用すると、歯や歯茎への刺激が増し、知覚過敏の原因となります。
使用方法を正確に守ることで、ホワイトニングによる痛みを最小限に抑えることが可能です。
まとめ
ホワイトニングによる知覚過敏の痛みを防ぐ・和らげるためには、正確な対応が欠かせません。
また、ホワイトニングによる知覚過敏の痛みは、通常24時間程度で和らぎます。2日以上経過しても痛みが続くようであれば、早めに歯科医へ相談しましょう。
中葛西歯科では、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを提供しています。「歯を白くしたい」「歯を見せることに自信を持ちたい」とお考えの方は、ぜひ中葛西歯科までご相談ください。