ホワイトニングは、白い歯を手に入れるための最適な方法です。しかし、一部の人々は、ホワイトニングの過程で痛みを感じることも。
では、何がその痛みを引き起こすのでしょうか?そして、どのように対処すれば良いのでしょうか?
そこでこの記事では、以下の内容を解説しています。
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ホワイトニングが痛い人の4つの特徴
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ホワイトニングの痛みが出るタイミングと痛みが続く期間
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ホワイトニングが痛いときの対処法
これからホワイトニングをする人からホワイトニング中の方まで、幅広い方に参考となる内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
ホワイトニングは痛い人と痛くない人がいる
まず、ホワイトニングでは痛みが出る人と出ない人がいます。また、痛みが出る人のなかでも痛みの度合いが異なります。
なぜかというと、以下のような要素が関係しています。
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- ホワイトニングを受ける人の歯の状態や痛みへの耐性の差
- ホワイトニングに使用される薬剤の書類や薬剤の量
- クリニックによる施術方法の差
ホワイトニングで感じる痛みには、さまざまな要素が関係していることがわかります。
ホワイトニングが痛い人の4つの特徴
では、どのような方がホワイトニングの痛みを感じやすいのでしょうか。今回は、以下4つの「ホワイトニングが痛い人によくある特徴」を順に解説していきます。
- 虫歯がある
- 知覚過敏の症状がある
- 歯が欠けている・ひびが入っている
- 歯周病の症状がある
特徴①虫歯がある
虫歯がある人は、ホワイトニングで痛みを感じやすいです。なぜなら、虫歯によって歯の表面にあるエナメル質が溶け、神経に近い象牙質にホワイトニングの薬剤がしみるからです。
歯の構造は、外側から「エナメル質」「象牙質」「神経」の順となっており、通常はエナメル質によって神経が守られているため、痛みを感じることはありません。
しかし、虫歯ができると表面のエナメル質が溶け穴ができます。エナメル質よりも下にあって神経に近い象牙質が剥き出しになるということです。
これにより、ホワイトニング剤が直接神経に作用しやすくなることで、痛みが発生します。
また、虫歯の治療で使用する詰め物に隙間がある場合も、ホワイトニングの薬剤によって痛みが発生することがあります。
特徴②知覚過敏の症状がある
知覚過敏症のある人は、ホワイトニングによる刺激に敏感に反応し、痛みを引き起こす可能性があります。
知覚過敏の人は、エナメル質が削られて象牙質が露出していることで、冷たいものや温かいものに触れたり刺激が加わったりするときに痛みを感じます。そのため、ホワイトニングの薬剤が刺激となり、痛みが出るというわけです。
また、ホワイトニングがきっかけで知覚過敏の症状が出る人も。ホワイトニングの薬剤を使用すると、歯の一番表面にある「ペリクル」という膜が剥がれてエナメル質が剥き出しになります。その際に、エナメル質も同時に溶けてしまい象牙質に刺激が与えられて痛みが出るという流れです。
ペリクルは通常24時間程度で自己再生するので、ホワイトニング後しばらく経てば痛みは引きますが、長引くようであれば担当医に相談してください。
特徴③歯が欠けている・ひびが入っている
歯が欠けている場合やひびが入っている場合も、ホワイトニング剤が神経に直接作用しやすくなるため、痛みを感じやすくなります。歯の欠けやひび割れに加え、歯ぎしりによって表面が削れていることで痛むことも。
歯の欠けやひび割れなどは知らないうちになっている場合もあるので、一度担当医に診てもらうことをおすすめします。
特徴④歯周病の症状がある
歯周病の症状がある方も注意が必要です。歯周病とは、歯と歯茎の間にあたる「歯周ポケット」から細菌が侵入することで、歯茎が炎症を起こして歯がぐらぐらになってしまうもの。
歯周病が進行していると、歯根が露出しやすくなります。歯根は、エナメル質で覆われておらず象牙質が剥き出しの状態です。そこにホワイトニング剤が触れると、痛みを引き起こす可能性があります。
ホワイトニングの痛みが出るタイミング
ホワイトニングによる痛みが出るタイミングは、多くの場合、治療直後から数時間後にかけてです。歯や歯肉の状態が悪い場合は、治療中に痛みを感じることもあります。
またなかには、「ホワイトニング後の翌日に痛みが出てきた」という人もいます。
多くの場合は施術中〜施術後24時間程度で痛みが出ると考えて問題ありません。
ホワイトニングの痛みはいつまで続く?
ホワイトニングによる痛みは一時的なものが多く、治療後数時間から2日程度で自然に消えていきます。
痛みが長期間続く場合は、炎症が起きている可能性があるため、担当医と相談しましょう。
ホワイトニングで痛みが出たときの対処法
では、ホワイトニングで痛みが出たときはどのように対処すべきでしょうか。今回は3つの方法をご紹介します。
市販の鎮痛剤を服用する
ホワイトニング後の痛みが強い場合は、市販の鎮痛剤を服用してください。ただし、鎮痛剤を飲みすぎると副作用が起こることもあるため、鎮痛剤の説明書をよく読んだうえで用法用量を守りましょう。
また、鎮痛剤の効果が切れてもなお痛みが長期間続く場合は、炎症をはじめとしたホワイトニング以外の原因による可能性が高いため、早めに担当医へ相談してください。
刺激の強い飲食物は避ける
ホワイトニング後は、刺激の強い飲食物は避けるようにしてください。ホワイトニングによって一時的に知覚過敏を起こしている場合、刺激の強いものによって痛みが出るためです。
具体的には、以下のようなものは避けましょう。
- アイスや冷たい炭酸飲料
- 辛いもの
- 柑橘系の食べ物
- お酢を使った食べ物
- ホット飲料
ホワイトニング後の24時間程度は、これらの飲食物はとらないようにしてください。
うがいや歯磨きをする
ホワイトニング後にうがいや歯磨きをすると、口内に残っている痛みの元となるホワイトニングの薬剤が洗い流され、痛みが軽減されます。
歯磨きをするときは、フッ素が配合された歯磨き粉を使用すると、しみるような痛みが軽減されることも。即効性があるものではないものの、おすすめの痛み軽減方法です。
ホワイトニングの痛みを予防する方法
最後に、ホワイトニング前にできる「ホワイトニングの痛みを予防する方法」を以下の4つに分けてご紹介します。
- 先に虫歯治療をおこなう
- 知覚過敏用の歯磨き粉を使用する
- 歯周病ケアを怠らない
- 定期健診を受ける
1つずつ見ていきましょう。
先に虫歯治療をおこなう
虫歯がある人は、ホワイトニングよりも先に虫歯治療をおこなってください。前述したように、虫歯が原因でホワイトニングによる鋭い痛みを引き起こす可能性があるためです。
虫歯があるかわからない人は、先に虫歯の有無をチェックしてもらいましょう。
知覚過敏用の歯磨き粉を使用する
知覚過敏用の歯磨き粉を使うことで、歯の感度を下げ、ホワイトニング時の痛みを軽減することができます。
知覚過敏用の歯磨き粉には、「硝酸カリウム」が含まれています。硝酸カリウムは、神経への刺激を抑え、ホワイトニングによる痛みを軽減する効果が見込めます。
また、市販のフッ素が配合された歯磨き粉もおすすめです。フッ素によって、エナメル質の強度が上がる効果が期待されます。
歯周病ケアを怠らない
日頃から歯磨きを丁寧におこない、歯周ポケットの歯垢を取り除くことで、歯周病ケアを徹底しておこないましょう。その際、自分にあった歯ブラシやデンタルフロスでケアすることが重要です。
また、歯医者で定期的な歯垢除去を受けるのもおすすめです。
定期健診を受ける
歯科医師に定期的に診てもらうことで、虫歯や歯周病などの問題を早期に発見・治療することが可能です。これにより、ホワイトニング時に痛みが出るリスクを最小限にできます。
まとめ
いかがでしょうか。ホワイトニングでは痛みが出る人と出ない人がいます。また、痛みが出る人でも痛みの度合いが異なり個人差があります。
そしてホワイトニングによる痛みは予防できるものであり、適切な対処法によって最小限に抑えることが可能です。また、ホワイトニングを受ける前に担当医と十分な相談を行い、自身の口腔内の健康状態を確認することが大切です。
中葛西歯科では、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを提供しています。また、ホワイトニングで痛みが出る方へのケアも徹底しておこなっております。
「歯を白くしたい」「歯を見せることに自信を持ちたい」とお考えの方は、ぜひ中葛西歯科までご相談ください。