保険と自費の入れ歯の違い
「保険診療と自由診療の入れ歯の違いは何?」「材料費が高いから費用がかかるだけじゃないの?」このようにお考えの方も多いのではないでしょうか。
実は、保険診療と自由診療の入れ歯には、かなりの違いがあります。それぞれの特徴や、メリット・デメリットをご説明します。
入れ歯の使い心地の違い
保険診療の入れ歯
装着時の違和感 | 違和感がある |
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密着度 | 外れやすい |
噛み合わせ | 不具合が起こりやすい |
部分入れ歯の見た目 | 金属のバネが目立つ |
総入れ歯の見た目 | 素材が限定されるため少し不自然 |
発音 | 発音に支障が出ることがある |
耐久性 | 経年により変形やガタつきが出やすく、定期的な調整が必要 |
自由診療の入れ歯
装着時の違和感 | 違和感がない |
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密着度 | 外れにくい |
噛み合わせ | ほぼ理想的な噛み合わせに出来る |
部分入れ歯の見た目 | 金属の金具がない、あるいは目立たない |
総入れ歯の見た目 | 歯や歯茎の色が自然 |
発音 | 発音に支障がない |
耐久性 | 長く使用できる(個人差はあるが約10年程度) ※ノンクラスプデンチャー以外 |
保険診療の入れ歯は、プラスチックの素材で作製されるため、耐久性を上げるために厚みが出てしまい、そのためお口の中の違和感を感じやすくなります。作製方法が限られるため、お口にぴったりとフィットする入れ歯を作ることが難しく、自由診療の入れ歯と比べると密着度が劣ってしまいます。
自由診療の入れ歯は、個人トレーの使用やリハビリ用入れ歯の使用などによって、密着性と安定性を高めるための工程を増やして作製しています。より精密な型取りと、噛み合わせも考慮した作製方法で、食事や会話の際にも外れにくい入れ歯を作ることが出来ます。また、様々な素材の中から患者様のご希望に合わせたものを選択し、より見た目が自然な入れ歯を作製することが可能です。
入れ歯の作る工程の違い
保険診療と自由診療の違いは、素材や治療法だとお考えの方が多いですが、一番の大きな違いは「治療の丁寧さ」です。
保険診療の場合、治療費が決まっているため、限られた時間と費用内での治療となってしまいます。
一方、自由診療の場合、患者様から多くの治療費をいただくため、十分な時間と素材を使用して、最大限の技術を発揮することが可能です。
保険診療
- 限られた時間と費用内での治療になってしまう
- 保険診療で十分な治療もある
自由診療
- 十分な時間と素材を使用して、最大限の技術を発揮できる