入れ歯について
歯を失った方が「噛む喜び」を再び取り戻せる歯科治療はインプラントだけではありません。入れ歯でも、しっかりとしたものを作れば十分に噛むことができます。
当院では、保険診療か自費診療かを問わず、それぞれの患者様の希望に合わせた「より噛める入れ歯」を作製しています。
失った歯の機能を補うために、入れ歯はとても有効な手段です。入れ歯は手術の必要がなく、お手入れや調整も簡単にできるため、ご高齢の方でも負担が少なくお使いいただけます。
一般的な入れ歯なら1ヶ月ほどで作製が可能です。
初めて入れ歯を考えている方へ
入れ歯はあなたのお口に合わせて作られています。しかし、初めて入れ歯を入れたときは違和感を感じると思います。慣れと練習が大切です。
入れ歯を入れる前に
初めて入れ歯を入れる時は、入れ歯を一度水で濡らしてください。入れ歯の着脱はゆっくりと行ってください。慣れてくると簡単に行えるようになります。
初めての入れ歯
最初は違和感から外したくなりますが、まずは1日我慢してみてください。一般的な症状として、唾液が出る、歯や歯茎が締め付けられる感じがする、しゃべりにくい、吐き気などがあります。
このような症状は2~3日すれば治ります。しかし、強い痛みや症状があるようでしたら当院までご連絡ください。
安心してお使いいただけるようになるまで、何度も調整を重ねてまいります。入れ歯は身体からしたら異物ですから、慣れるまで違和感があるのは当然ですし、不安もあると思います。その不安は一緒に解消し、噛む喜びを実感できるよう一緒に頑張りましょう。
定期的に検診を
お口の中の粘膜や顎の骨は少しずつ変化していきます。入れ歯もその変化に合わせて定期的に調整が必要です。
緩んでしまうとガタつきが出て不便な上に見た目も悪いため、年に3~4回は定期検診をお受けください。
入れ歯は保険でできるものと自費でできるものがあります。
保険の入れ歯
メリット
- 保険が適用されるため、費用が安い
- 作製の工程が少ないので、通院期間が短い
- 素材がプラスチックなので修理が簡単
デメリット
- 素材がプラスチックに限られるため、装着時の違和感や不快感を感じる場合がある
- 熱伝導率が劣るため、食事のおいしさを感じにくい
- 耐久性が劣るため、すり減りや変色が見られたり、破損する場合もある
自費の入れ歯
メリット
- 薄く作製できる金属製、歯にかけるバネ(クラスプ)のないシリコン製など、違和感や不快感がない入れ歯ができる
- プラスチックと比べて熱伝導率に優れ、食事をよりおいしく食べられる
- 天然歯のような自然な見た目に仕上がる
- 強度があるため耐久性に優れ、変形や変色、破損もしにくい
デメリット
- 保険が適用されないため、費用が高額
- 細部まで作り込むため、完成までの工程が多く、通院期間が長期間になる
- 破損すると修理が難しい場合がある