部分入れ歯について
保険診療が可能な通常の部分入れ歯では、残りの健康な歯にクラスプと呼ばれる金属のバネを引っ掛けて固定をします。
しかし、これだと金属のバネが目立つので見た目が気になり、更には入れ歯を支えている周りの歯にも大きな負担がかかるため、支えとなっている歯の寿命を縮めてしまいます。
実際に、部分入れ歯にしてから、バネをかけている歯が次々に抜歯をしなければならない状態に至るケースが多く見られます。その場合、抜歯をする度に入れ歯を作製し直さなければならず、最終的には総入れ歯になってしまいます。
そうならないためにも、当院では残りの歯への負担が少なく、目立ちにくい部分入れ歯を採用しています。
3つの特徴
こだわり1
金具を使用しない「目立ちにくい入れ歯」を作製
部分入れ歯を使用している場合、金属の留め具(バネ)が目立つのが嫌で、人前で笑うことや人と話すことが億劫になっているという方はいませんか?
そんな方のために、当院では金属の金具を使用しない「ノンクラスプデンチャー」という部分入れ歯を採用しております。
この部分入れ歯は、歯茎と同じピンク色の素材で留め具の部分を作製するため、自然で目立たず、周囲の方に入れ歯をしていることがバレにくくなります。また、ノンクラスプデンチャーは薄くて軽いので、装着時のお口の中の違和感が少ないというメリットもあります。
ただし、強度はそれほど高くないため、長持ちしにくいというデメリットがあります。このデメリットを補うため、当院では支える部分を金属で裏打ちして強度を高めることで、耐久性にも優れ、見た目も自然なノンクラスプデンチャーをご提供しています。
こだわり2
独特な形の留め具で「安定した噛み心地」を実現
金属の留め具を使用した部分入れ歯を作製する際も、一般的に使用されている留め具よりも目立たない「アイバー」という留め具を採用しています。アイバーには以下のようなメリットがあります。
- 垂直に噛む力を伝えるため、残りの歯に負担が少ない
- 周囲の歯茎を傷つけない
- 残りの歯に汚れが溜まりにくい
- 耐久性に優れている(多くの方が10年以上使用されています)
こだわり3
「残りの歯を長持ち」させる部分入れ歯
不適切な入れ歯治療を行ったことにより、「入れ歯を入れてから残りの歯がダメになってしまった」という事態が起こる場合が多くあります。こういったことが起こらないよう、当院では残りの歯をできるだけ長持ちさせる入れ歯治療を行います。
合わない入れ歯が口内で動いていると、残りの歯が抜けてしまう恐れがあります。そのため、残りの歯が少ない場合、噛み合わせなどのズレを慎重に確認します。
多くの歯が残っている場合、様々なタイプの入れ歯治療を選択することが可能です。それぞれの入れ歯のメリットとデメリットを詳しくご説明した上で、残りの歯をできるだけ長持ちさせるためのご提案をし、患者様に納得していただいてから入れ歯の作製を行います。